赤ちゃんに離乳食を食べさせていて、赤ちゃんって、どこまで味がわかってるのかな?って思ったことないですか。
離乳食の味付けって、いつから必要なのか?
また、どれくらいの味をつけていけばいいのか?
というところ、気になりますよね。
基本的には、離乳食で特に初期の頃は、味付けは必要はないとされています。
素材そのものの味を、覚えさせていくという段階です。
そして、離乳食中期や後期になれば、少しずつ味は付けていっていいですが、やはり薄味が基本となります。
赤ちゃんの味覚の発達
赤ちゃんっていつから味を理解しているのか?
実は、まだママのお腹の中にいる頃、2~3か月の胎児の頃には、もう口腔内の構造がほぼ出来上がってるそう。
なので、ママのお腹の中の羊水の味も、ちゃんと感じてるんだって。
(どんな味なんだろうね。)
そして、生まれた直後から、★甘味・★塩味・★酸味・★苦味・★旨味の基本の5味と言われる味がわかっているそうです。
赤ちゃんの味覚の発達って、意外と早いんですね。
基本の5味とは?
1.甘味
甘味は、ヒトが本能的に好む味。
誰もが甘味を美味しいと感じるし、幸せな気持ちになりますね。
赤ちゃんが最初に口にする母乳やミルク。
ほんのりと甘いですよね。
これらにも、乳糖やオリゴ糖という甘味がしっかり含まれています。
2.塩味
塩味は、人間の体にとって欠かせない味。
ただ、濃い塩味は赤ちゃんの未熟な腎臓に負担をかけるとになるので、注意が必要です。
3.酸味
酢やレモンに代表される、酸っぱい味です。
こちらは、本能的に「腐敗」と感じる味なのです。
嫌がる子どもも多いですね。
大人の私もちょっと苦手…。
だけど、幼児の頃からは、少しずつ酸っぱい味にも慣れていきたいところです。
4.苦味
苦味は、「毒」と感じるため、ヒトは苦味に対しては反射的に反応すると言われています。
コーヒーや苦いお茶、カカオの苦味なども、体験するのは大きくなってから…ですね。
5.旨味
食べ物を美味しく感じる旨味。
旨味が出るのは、昆布やかつお節、椎茸、貝類など、和食に使われるものが多いですね。
旨味を効果的に使うことで、甘味や塩味を減らすことも出来ます。
離乳食の味付けはいつから?
離乳食が始まり、これから少しずついろいろな食べ物を口にしていく赤ちゃん。
おかゆの味、野菜の味、お魚やお肉、卵の味…。
まずはやはり、味をつけないで、素材のもつ味や食感を味わってもらいたいですね。
そして、初期(5~6か月頃)から中期(7~8か月頃)、後期(9~11か月頃)へと進むにつれて、それまで味をつけなくても食べてくれた食材が、食べてくれなくなることも。
だんだん物足りなくなるというか、飽きてきちゃうということもあるんでしょうね。
そんな時に、すこ~し塩味や醤油味、ケチャップ味などをつけることで、食が進むということもよくあります。
月齢的には、中期または後期あたりから、ごく薄味をつけていかれると良いかと思います。
取り分けの際の注意
後期以降からは、大人のおかずからの取り分けなどをされる方も多いと思いますが、味を薄める必要がありますので、注意してくださいね。
・大人の味付けをしてしまう前に、別皿に取り分ける。
・味の付いてしまった味噌汁、スープや煮物などの場合は、具材だけを取り出し、お湯などをかけて薄める。
そして、完了期(12~18か月頃)になっても、まだまだ大人と一緒の味つけではないので、気をつけてくださいね。
一度濃い味を覚えてしまうと、薄味のものを食べてくれなくなるというのは、よく聞きます。
大人のおかずからの取り分けをされる際は、気をつけてくださいね。
甘味の味付けについて
赤ちゃんは、乳児の頃から甘みには敏感だと言われています。
離乳食では、甘みは少なくても充分なのです。
ただ、どうしても苦手で食べてくれない食材には、果物などを混ぜたりして、自然の甘味を利用するのも良いですね。
砂糖などの甘味料は、あえて加える必要はないと思います。
そのうち、幼児期になれば、イヤでもお菓子など食べるようになっていきますので。
離乳食でいろいろな味を体験させよう
離乳食でいろいろな味を覚えさせることで、将来好き嫌いなく、何でも食べられるようになっていきます。
ただし、苦味のあるものや、酸っぱいものは、離乳食期にはムリしてあげなくてもいいですよ。
上でも書いたように、
苦味 = 毒
酸味 = 腐敗
と感じる本能が、ヒトには備わっているので。
苦味や酸味は、3歳頃のいろんな味に慣れてからでいいと思います。
意外と新生児の頃には味覚が出来上がってる赤ちゃん。
素材だけの味から、少しずつ薄味でいろんな味をおぼえさせていこうね。
離乳食の進め方に自信がない方、いつでもご相談ください。
★いきなり有料の相談は不安という方はこちら