フォローアップミルクは牛乳の代わりになるものとして開発されたミルクです。
そのため、フォローアップミルクは母乳や育児用ミルクの代替品ではありません。
あくまで牛乳の代替品という考え方なのです。
フォローアップミルクと母乳、育児用ミルク、牛乳について、それぞれの特徴についてはこちら。
鉄やビタミンDは、乳幼児期にどうしても不足しやすいため、フォローアップミルクでは強化されています。
ちなみに、牛乳では過剰になるタンパク質やミネラル(カルシウム等)は、フォローアップミルクでは減らしています。
母乳は、栄養素だけでなく、免疫物質など、まだまだミルクにはマネ出来ないとても大切な成分がいっぱい入っています。
WHOでも、2歳頃まで母乳を飲ませることを推奨しています。
育児用ミルクにもしっかり充分な鉄が入っています。
育児用ミルクは母乳の代わりになるほどの栄養素がしっかり入っています。
牛乳は「1歳頃から飲める」とされていますが、カルシウムとリンの含有量が多いことから、腸からの鉄の吸収を阻害してしまうことがあります。
また、多量に飲むことで消化管出血が見られることがあり、鉄欠乏症になることがあります。
いわゆる「牛乳貧血」と言われる症状で、そのため、牛乳の飲用は1歳からとされているんです。
そういったことから、9か月~1歳以降に牛乳の代わりに飲めるフォローアップミルクが出来たという訳です。
母乳、育児用ミルク、フォローアップミルク、牛乳について、含まれる栄養素の含有量の多さから順位付けしてみると以下になります。
(100mlあたりの比較です。)
1位 牛乳
2位 フォローアップミルク
3位 育児用ミルク
4位 母乳
1位 牛乳
2位 育児用ミルク
3位 母乳
4位 フォローアップミルク
★鉄
1位 フォローアップミルク
2位 育児用ミルク
3位 母乳
4位 牛乳
1位 牛乳
2位 フォローアップミルク
3位 育児用ミルク
4位 母乳
★ビタミンD
1位 育児用ミルク
2位 フォローアップミルク
3位 母乳(牛乳と同量)
3位 牛乳
ちなみに、エネルギーが高い順位についてはこちら。
★エネルギー
1位 牛乳
2位 育児用ミルク
3位 母乳
4位 フォローアップミルク
(※以上、授乳・離乳の支援ガイド2019年改定版より)
牛乳も1歳以降になれば飲むことが出来ますが、飲む量については少し注意が必要。
決して「飲んじゃダメ!」ということではなく、多量摂取にならないよう気をつける必要があるんです。
また、牛乳は離乳食中期(7~8か月)以降なら、料理に使うことが出来ますので、うまく使っていかれるといいと思います。
「ウチの子には、母乳、育児用ミルク、フォローアップミルク、牛乳のどれがいいの?」と悩まれているママさんは、いつでも相談してください。
一緒にあなたのお子さんに合ったミルクを見つけましょう。
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