離乳食と言えば、通常10倍がゆから始めますよね。
シャバシャバした水分の多い10倍がゆからだんだん慣らしていき、少しずつ7倍、5倍と水分を減らして、とろみ加減を濃くしていくよう、離乳食本などに書かれています。
ところが、この段階にこだわるあまり、なかなか次の食材に進めないという方もいらっしゃるのではないでしょうか?
おかゆは、皆さんもご存知のとおり、糖質(炭水化物)です。
胃腸に優しく、消化の良い、お粥から始めましょう
ということがよく言われていますが、そうすると、肉や魚はまだまだ先、食べていいいタンパク質はせいぜい脂気のないお豆腐くらいって思ってしまいがちですよね。
でも実は、意外にも赤ちゃんって、ちゃんとタンパク質や脂質も消化吸収出来るということをご存知でしょうか?
『授乳・離乳の支援ガイド(2019年改定版)』によると、タンパク質や脂質の消化酵素は、赤ちゃんでもわりと早い段階ではたらくようになってるんです。
1歳頃
★脂質の消化に必要なリパーゼ
1歳頃
に、それぞれ成人の活性に近くなる。
と記載されています。
タンパク質や脂質を分解する酵素は、生後1か月で大人と同じになる、という意見もあるようです。
それに対して、糖質はと言うと、
★糖質の消化に必要なアミラーゼ
3歳頃
に、やっと成人の活性に近くなる
ということなんです。
意外ですよね。
消化に悪いから、赤ちゃんの離乳食は肉や魚からでなく、おかゆから始めましょうと長年言われてきたのに、実はその逆の考え方があったなんて。
例えば、母乳やミルクにも脂肪分は入っていますが、赤ちゃんはしっかり消化吸収出来てるわけですよね。
つまり、赤ちゃんのうちから、タンパク質や脂質をしっかり摂っていいということになります。
10倍粥をなかなか食べてくれなくて、次の食材に進めない💦
って悩んでいる方、せっかく食べることを始めたのに、いつまでもおかゆばかりでは栄養が足りなくなってしまいます。
おかゆだけにこだわらず、どんどん豆腐やヨーグルト、肉や魚へと、先に進んでいっていいですよ!
おかゆだと食べないのに、肉や魚を始めたらよく食べてくれるようになった…ということもよく聞きます。
赤ちゃんに必要なのは、糖質よりもむしろ、タンパク質や脂質。
何が何でもおかゆから…という、ひと昔前の常識とは違ってきています。
生後6か月以降、赤ちゃんは体の中に蓄えた鉄分が不足してきます。
母乳にはほとんど含まれない鉄分を、食べるものから補う必要があります。
積極的に肉や魚、摂っていきましょうね。
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