コレステロールのイメージ、あなたはどんな風にお持ちですか?
コレステロールの数値は、出来るだけ低い方が良い。
コレステロールには善玉と悪玉があって、悪玉が多いと動脈硬化のリスクが高まる。
そんな風にイメージされてる方が多いんじゃないかなと思います。
ちなみに、いわゆる善玉と言われているのはHDLコレステロール。
悪玉と言われているのは、LDLコレステロールですね。
でも、LDLコレステロールが低いという方も、実は喜んでばかりはいられません。
LDLコレステロールは性ホルモンの材料になっています。
これから妊娠を考えている方にとっては、必要なコレステロールなんですね。
つまり、このLDLコレステロールの数値が低すぎるということは、妊娠しづらくなる可能性があるということなんです。
性ホルモンがちゃんと作られないと、月経不順や排卵にも影響が出てしまいます。
なので、これから妊娠を考えている方、妊活中の方は、コレステロールを含む食品を怖がらずに摂っていって欲しいんですね。
では、コレステロールを多く含む食品としては、どんなものがあるかと言うと…。
これらの食品を見てもわかる通り、動物性食品に多いですね。
食事で低コレステロールを意識しているという方は、肉や魚、卵などを控える傾向があると思います。
また、昨今の健康ブームで、ヴィーガンやベジタリアンなど、動物性食品を摂らない選択をしている方もいらっしゃるかと思います。
そういう方は、コレステロールだけでなく、タンパク質の不足も起こりがちです。
長年、ダイエットを繰り返してきたという方も同様に、低コレステロール、低タンパク質になっている可能性があります。
LDLコレステロールというのは、タンパク質のトラックに乗って体内に運ばれるので、
タンパク質もちゃんと摂る必要があるんです。
そもそも、このLDLコレステロール。
実はこれそのものが悪いと言うより、LDLコレステロールが酸化することで、リスクが発生すると言われています。
なので、血液検査などでLDLコレステロールが高いと病院で指摘された方は、酸化を抑えるための抗酸化の栄養素を摂ると良いと言われています。
抗酸化のはたらきをしてくれる栄養素はと言うと、ビタミンC・ビタミンEや、DHA・EPAなどの脂肪酸などです。
これから妊娠を考えているなら、これらの栄養素も合わせて、しっかり摂るといいですよ。
ちなみに卵は、コレステロール値が高いため、ひと昔前はひんぱんに食べるのは良くないなんて言われてましたね。
しかし、最近の研究では、卵を食べる頻度と血清中のコレステロール値には関連がないことがわかっているそうです。(健康な方の場合)
以上、コレステロールは決して悪者ではないよ…というお話でした。
妊活中の方の参考になればと思います。
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